恐るべし広東料理”龍虎鳳大会”2005年12月15日 23:23

 先日ここでお話しした”龍虎鳳”とは広東料理の一つで
正式名称を”龍虎鳳大会:ロンフーフォンダーフイ”と呼ぶ
そうです。”龍”とは”蛇”のことで、”虎”には”猫”の肉を
そして”鳳”には”鶏”を用いたスープで、滋養強壮に大変
良いそうです。

 鶏肉には何の抵抗もありませんが、蛇の肉や猫の肉と
なると、ちょっと引いてしまう方もおられるでしょう。私の
珍品(ゲテモノ?)経験は”蛙・蛇・イナゴ・蜂の子・鹿・
海豚・猪”などを食したことがありますが、何と言っても
蛇肉の経験が一番強烈でした。

 食べたのは”ヤマカガシ”という比較的小さな蛇でした
が、茶色い皮を剥くと中は脂肪で真っ白で、3センチほど
の長さにブツ切りにしても、くねくねといつまでも動いて
いた光景は決して忘れられません。

 これを、砂糖醤油で甘辛く煮込んで食べたわけですが
くねくねと動く姿が瞼を離れず、とても味わうことなどでき
ず、噛むのもそこそこに思い切って飲み込んでしまいまし
た。側では大人達が旨い旨いと言っては、一気に酒を流
し込んでいました。

 思えば昭和30年代の田舎では、どこの家にも”蝮の
焼酎”が台所の床下に眠っていたものです。蝮を捕まえ
水の中に一週間ほど漬けておき、胃袋の中のものを総て
吐き出させてから焼酎漬けにしたもので、滋養強壮は
勿論、吹き出物や傷の化膿防止など、万能薬として大
活躍していました。また皮を剥いて軒下にぶら下げておき
干物にして囓っていたことも覚えています。

 しかし、さすがに私も猫だけは食べたことがありません。
広州の有名店大同酒家では、豹狸や果子狸(白鼻心)と
いう麝香猫科の動物を使っており、地元では結構な人気
だそうですが、私にはまだ食べる決心がつきません。