地名と名前2005年12月09日 23:23

 ”アンデスメロン”が、南アメリカのアンデス山脈とは、
何の関係もなく”安心です”からきたネーミングである
ことは有名な話ですが、今まで地名から付けられた
名前だとばかり思っていたものが他にもあります。

 例えば”インドリンゴ”ですが、これもお釈迦様さま
の国インドとは、何の関係も無いそうです。明治時代に
弘前の東奥義塾に赴任していたアメリカのイング教師
が故郷のインディアナ州からもたらしたもので、”インド”
の名は、イング氏の名前かインディアナが転訛したもの
と言われています。

 一方、あまり知られていませんが、地名がその名前に
なっているものもあります。例えばホウレン草は、中国
で付けられた名前ですが、これはペルシアの原産でネパ
ールを経て中国に入りました。当時中国ではネパール
地方を”菠薐:ほうれん”と呼んでおり、ここから菠薐草と
なったようです。

 また、カボチャはアメリカや熱帯アジアの原産ですが
日本へは室町時代に鉄砲より一足先に、豊後国(大分)
に漂着したポルトガル人よりもたらされました。この
種子が”カンボジア”から持ってきたもので、ここから
カボチャの名前が付いたそうです。

 食べ物の名前には、地名と関わりの深いものが沢山
ありますが、そうではないもので我々がそう思い込んで
いるものもたくさんありそうです。これからも一つのテーマ
として調べてみたいと思います。成果は後日・・・。