好快、好便宜、千円床屋2010年11月29日 22:49

 久しぶりに散髪屋に行った。家から歩いて5分もしない水戸信の龍

が岡支店の隣にある千円床屋である。洗髪や髭剃りをしないので水

場が無く、店内は至ってシンプルである。以前は四千円近くもする床

屋に通っていたが、三年ほど前からここにした。カットだけなので10分

程度で済み、経費と時間の節約になる。

 月曜の昼下がりなので空いているのかと思ったが、意外にも2名

ほど先客がいた。散髪台には主婦らしき女性が座り、理髪師のお姐

さんと、しきりに他愛のない話しを続けている。千円床屋ができてか

ら、女性も理髪店に来るようになった。子供連れでやって来る主婦達

をよく見かける。美容院の世界にはまだ価格破壊の波は押し寄せて

いないようだ。

 雑誌をめくりながら待っていたが、前のお男性が浪平さんのような

髪型(?)だったので、20分もしないうちに順番が回って来た。目を

つむってリズミカルな鋏の音を聞いていると、何だか眠くなる。スピ

ードが売り物の千円床屋、うとうとしかけた時にはもう終わっていた。

ソファーを振り返ると既に新客が二人待っていた。

 礼を言って店を出ると、首筋のあたりがちょっと寒い。街路樹に目

をやると葉が赤く染まっている。空を見上げれば鰯雲、散髪帰りに秋

の深まりを感じた。