「典故300則」その183 ― 2013年03月04日 09:32
今日の主人公は“終軍”、若くして漢の武帝に認められ重用された男である。
優れ弁舌で越王を説得し、漢に帰順させることを認めさせたが、宰相の呂嘉
の反乱により越王とともに殺められた。まだ二十代の若さであったという。
典故300則その183:请缨qing ying
“缨”とは縄のことである。ここでは敵を打ち負かす武器を指す。ある時、漢
の武帝は南越王に漢に帰順するよう説得するため南越に人を派遣しようとし
た。终军という男が、この任務を成し遂げることを進んで希望した。出立間際
终军は武帝に言った。“どうぞ私に一本の長縄を下さい。もし、南越王が漢朝
への帰順に同意しなかった場合は、私はすぐにこの長縄で彼を縛り上げ、連
れ戻りましょう。”
以来、“请缨”、“请长缨”は、参軍参戦を求める喩えとなった。
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