「典故300則」その185 ― 2013年03月07日 07:35
今日のテーマは“犬”、犬にまつわる言葉には“犬死に”、“犬侍”、“負け犬の
遠吠え”、“羊頭狗肉”、“犬猿の仲”など、あまり良い言葉が連想されないが・・・。
典故300則その185:犬子 quan zi
三国時代、曹操と東呉の孫権が水上で戦った。曹操は遠く孫権の水軍を眺め、
整然と威風を放つ武装船団は凛然としており、侵し難いものであった。
曹操は感慨深げに呟いた。“生子当如孙仲谋,刘景升儿子若豚犬耳!”その
意味は、子を育てるなら、今すぐ孫権のようにさせたい。 英気溌剌、行為正道
で刘景升(劉表)の子供にはあの真似はできまい。 豚の子や犬の子と同じで、
将来の見込みはない。
その後、転じて人々は“犬子”、“犬儿”、“豚儿”を自分の子供を謙遜して言う
時に用いるようになった。(愚息)
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