「典故300則」その196 ― 2013年03月25日 07:45
今日のテーマは“殺風景”、辞書で調べると“侘びしい、味気ない、寒々しい、
寂しい、素っ気ない、荒涼とした、見苦しい、無粋、”などと出ている。 日本で
は主に風景を評して用いるが、中国ではその行為をする人間を評している。
典故300則その196:杀风景 sha feng jing
唐朝の李义山が一編の文章にいくつかの殺風景の事例を列挙している。そ
の内容はかくの如し:花咲く中で路を譲れと叫ぶこと、青苔の上で席を広げる
こと、花の下でズボンを干すこと、石筍( 鍾乳洞の床 )の上で馬をつなぐこと、
花台の下に鶏や鴨を飼うことなど。
後の人は“殺風景”を雅趣を理解できない者、皆が上機嫌(兴高采烈)の席
で興醒めなことをする人を喩えた。“杀风景”は“煞风景”とも言う。
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