「典故300則」その1742013年02月23日 21:01


 今日の言葉は“破天荒”、日頃なにげなく使っていた言葉だが、その語源は古

代中国の科挙にあった。

 典故300則その174:破天荒 po tian huang

 唐朝時代、荆州地方は知識人がとても多かったが、四~五十年の間、科挙の

合格者が一人もいなかった。人々は落胆し、その事を“天荒”と呼んだ。

 ある年、ついに刘蜕という男が科挙の試験に合格した。人々は刘蜕が“天荒”

を破ったと言った。当時の荆州地方長官の崔铉は、褒美として刘蜕に七十万銭

の報奨金を与え、これを“破天荒”の金子と言った。 だが刘蜕はこれを受け取ら

なかった。

 “破天荒”は今では前代未聞の出来事を喩える。