WBC(その3)2006年03月17日 22:12

 アメリカに天罰が下った。思いも寄らぬ結果に日本中
が沸いた。審判団をも見方につけていたアメリカがメキ
シコに1対2で負けたのだ。しかも日本戦と同じように
メキシコのホームランを2塁打にしてしまうという驚く
べきエゴジャッジを駆使した上での敗戦である。

 3回裏、メキシコの8番打者マリオ・バレンズエラの
放った打球は、ライトポールを直撃した文句なしのホーム
ランであった。にもかかわらず、またしても例の審判の
ボブ・デービッドソンが、打球がポールに当ったことを
認めず、メキシコの本塁打を抹殺した。

 ビデオを見れば明らかであり、ポールに当たったボール
には、ペンキの跡が残っていたにも拘わらず、協議した
審判団は何故かホームランを認めなかった。こんな事が
あって良いのだろうか。

 こんな卑劣な手段で勝ったとして、果たしてアメリカの
選手達は本心から喜べるのだろうか。もし、そうだとし
たら彼らは決してスポーツマンではない。アレックス・ロド
リゲスや、マイケル・ヤング、ジーターといったメジャー
リーグを代表する選手達は、内心後ろめたさと恥ずかしさ
がいっぱいであったのではないか。

 しかし、こんな暴挙を天は許さなかった。前代未聞の
オーバーフェンスした2塁打の後に、メキシコのホルヘ
カントゥにタイムリーが出て、見事先制点を上げたのだ。

 ノー天気な日本人の一縷の望みが現実となった。デビル
チームの消えた決勝トーナメントでは、世界中の子供達
に見られても恥ずかしくない、スポーツマンらしい爽やか
な戦いを展開して欲しい。そして日本チームには、奢り
を捨て”ただ無心に野球を楽しむ”という謙虚な気持ち
で戦って欲しい。