つぐみ2006年02月06日 21:30

 今朝は10時頃から白い物がちらついてきた。先日の
雪がようやく溶けたばかりだというのに、などと思いな
がら庭に目をやると小鳥が一羽舞い降りて来た。

 あまり鳥には詳しくない私は、先日頂いた鳥類図鑑を
持ち出した。この図鑑は、市内で活躍されている龍ヶ崎
バードウオッチングクラブの隅谷さんから頂戴したものだ。

 おおよその見当をつけて、索引からページを捲ってみる
と98頁にその鳥は載っていた。スズメ目ヒタキ科ツグミ
亜科のつぐみ(鶫)である。

 大きさ・色・形、間違いない。習性の欄を見ると”冬鳥と
して全国に渡来する。渡来直後は山地で群れているが、
真冬には平地の河原や農耕地などの開けた場所に単独
でいる。市街地の公園や庭にも現れる。地上でミミズなど
を捕らえるほか、木の実も食べる。数歩跳ね歩いては立
ちどまるという動作を繰り返す。”とある。目の前の彼の
しぐさもまったく同じだ。

 飛び立たぬようガラス越しにそっと眺めていた。よく見る
と、つぶらな瞳が愛らしい。黒と茶色の混じった羽もなか
なか美しい。遊び飽いてか暫くすると飛び去って行った。
私は、また来てくれと念じて、フェンスの上にパンを小さく
ちぎって並べておいたが、戻っては来なかった。

 隅谷さんから図鑑を頂いてから、マイカーの中に図鑑
と双眼鏡を載せ、見かけた鳥をいつでも調べられるよう
にしている。私に野鳥を愛でる楽しみを教えてくれた隅谷
さんに感謝である。