エコマネー(その2)2005年07月16日 09:58

 お金は何のために生まれたのか。人を幸せにするため
である。これは間違いないはずだ。お金の無い時代には
物々交換という方法で、価値の交換をしていた。お金の
誕生により、価値の交換が格段に便利になった。お金は
人間に便利さを提供することにより、人間の幸せに貢献
していた。お金は人間にとって快適な暮らしをするため
の一つの手段に過ぎなかった。

 人間の”幸せ創り”という目的のための単なる一つの
手段であったはずの”お金”が、いつの間にか目的その
ものとなってしまった。お金は、その大きな便益性と引
き替えに、我々人間の価値観を狂わせてしまったのかも
知れない。人は”お金=幸せ”という、極めて短絡的な
思考に陥ってしまったのだ。

 名のある政治家や著名人が、アンフェアな方法で金銭
を掠めるという事件が絶えない。金さえ儲かれば何をし
てもかまわないという、何とも嘆かわしい有様だ。だが
彼等の所行の最も罪なところは、この様な有様を未来を
担う健全な若者達の前にさらけ出し、社会への嫌悪感を
醸成させてしまうことだろう。

 ”日本の将来は教育にあり”とうたう日本のリーダー
達にお願いしたい。自らの行いを律して、二度と不様な
醜態を若者達の前に晒して欲しくないものである。

 私の考える”エコマネー”は、お金本来の目的に立ち
戻って”物々交換”の橋渡しとなるものだ。ただしお金
で買えるものは対象外だ。交換する価値は、草むしりと
パソコンの指導でも良い。移送サービスや書類作成など
自分ができることなら何でもよい。

 物々交換の原則は、対面取引である。お互いが次元の
異なる価値を交換しあい、互いに満足しあう。”やって
頂いた”と”やらせて頂いた”の”心の交換”でもある。
そして、交換した後も、互いに”感謝の気持ち”が残る。
バーチャルなお金には、絶対に残らないものだ・・・。