「典故300則」その282 ― 2013年06月30日 09:56
今日のテーマは“折桂:せっけい”、“桂林の一枝”などとも言われる逸材
を指すが、ただ優秀なだけではなく謙譲の美徳を兼ね備えた人物をを言う
ようである。
典故300則その282:折桂 zhe gui
晋時代、郤诜は学識豊かであったので度々昇進した。 ある時、郤诜が
雍州の長官に就任し、晋の武帝が彼の為に送別の宴を設けた。席上、武
帝が郤诜に尋ねた。“あなたは自分の学識をどう思っているのか?”郤诜
が答えた。 “私は科挙の首席と雖も森の中の一本の枝に過ぎず、昆仑山
の一つの玉石にすぎません。”
人々は“折桂”を科挙に首席で合格した人物のことを指すようになり、そ
の後あらゆるジャンルでのチャンピオンを喩えるようになった。
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