「典故300則」その2812013年06月29日 09:22


 今日の主人公は周の赧王(たんおう)、周朝第37代目の王で在位期間は

59年間と周朝における最長在位の君主であったが、王とは名ばかりでその

影響力は微々たるものであったという。

 典故300則その281:债台 zhai tai

 戦国時代、周赧王は各諸侯に国債を軍費に充てさせ 資金を使い果たし、

償還できなかった。各諸侯は国債を急いで取り立てたが、周赧王はお金を

工面することができず一日中身を隠し宮中の高台で浮かぬ顔(愁眉苦脸)

をしている他はなかった。人々は、この高台を“避债台”と呼んだ。

 後に“债台”は借金取りから逃れる場所を喩え、“债台高筑”は多額の借

金を抱えることを喩えるようになった。