世界卓球選手権2006年04月25日 21:20

 日本女子が出だし快調である。日本代表は中国から
日本に帰化した金沢咲希、人気者の福原愛、中国電力
の福岡春菜、そしてミキハウスの藤沼亜衣と平野早矢
香の5人である。

初戦の対ロシア戦を3-1、二戦目の対アメリカ戦を
3-0と、結果だけを見ると楽勝に見える。この大会を
見ていて、卓球という競技は選手のメンタル面が勝敗
を大きく左右するということを改めて痛感した。

 連続2セットを連取して、難なく勝利するのかと思って
安心して見ていると、連続3セットを奪われ逆転負けし
てしまったり、ジュースまでもつれた接戦をモノにした後
のセットを、ほぼ零封に近い大差で取られたりと、片時
も目を離せない展開は、実にスリリングである。

 この大会の面白いのはゼッケンで、この数字がズバリ
現在の世界ランキングを表している。日本選手団の中で
ランキングの高い順に福原愛17位、平野早矢香28位
金沢咲希46位、藤沼亜衣51位、福岡春菜の56位と
全員が上位にランキングされている。

 ただ対戦相手のゼッケンが300番台であっても試合
はどれをとっても本当に接戦で、ひとつひとつのプレー
を見る限り差はほとんど無い。ただ、劣勢に立ったとき
自分を見失うことなく冷静に、最期まで勝負を諦めない
精神力の強さがランキングの数字になっているようだ。

 つづくクロアチア戦は今夜の2時から始まる。寝不足
覚悟で日本選手の健闘を祈って応援せずばなるまい。