スティング:小泉政権vs民主党(6)2006年04月15日 22:40

 結局、総てが闇のままに”偽メール事件”が風化して
しまいそうである。黒幕は誰なのか、そして何を目的と
したものだったのか。単に小遣い稼ぎに西澤某が捏造
したものに、幼稚な民主党執行部が食いつき、満天下
に恥を晒してしまったのか。それとも今国会で暴かれる
べき問題を隠蔽すべく何者かが画策したことなのか。

 永田議員が招いた民主党代表交代劇は、結果として
自民党が最も忌避すべき人物の登場を招くこととなって
しまった。後任の決め方にいろいろな意見が出たものの
投票の結果、豪腕小沢一郎の新代表就任が決定した。

 危惧された菅直人氏との協調関係も、菅氏を代表代行
に据えるなどして、今のところうまくいっているようだ。
そして代表を除く旧執行部を、そのまま残した事により
党内の若手からの批判も回避した。党内の人心収攬に
も順風の兆しである。まずは滑り出し順調というところ。

 小泉総理を始め、自民党OBがテレビ・ラジオに登場
して、やっきになって小沢批判を喧伝している姿を見る
と、その警戒感の高さが窺える。

 そして、今後の小沢民主党を占うこととなった衆議院
千葉7区の補欠選挙が告示され、23日(日)に投票日
を迎える。民主党からは前千葉県議の大田和美氏(26)
が、自民党からは前埼玉県副知事の斎藤健氏(46)が
立候補し、熾烈な選挙戦に突入している。

 地方の補欠選挙をマスコミも大きく取り上げて、小泉
対小沢の代理戦争などと囃し立て、面白可笑しく報じて
いるが、この様相をニヤニヤしながら眺めている悪代官
と越後屋達がいることを忘れてはならない。

 彼らにとって自民党も民主党もリングに上がったK-1
選手程度としか思っていないのだから。