そろそろ本土寺へ2006年05月01日 21:28

< 松戸本土寺弁天池 >

 写真は昨年6月に訪れた本土寺の弁天池である。右手
奥に見えるのは像師堂である。左手から像師堂に伸びて
いる渡り廊下は、妙朗堂へとつながっている。弁天池に
は色とりどりの花菖蒲や紫陽花が咲き誇っていた。

 ちなみに花菖蒲はアヤメ科の花で、学名をアイリス(イ
リス)・エンサタと言い、アイリスはギリシャ語で”虹”の
意味があり、エンサタとは”剣のように鋭い”という意味
だそうである。ギリシア神話の中で、ゼウスの妻”ヘラ”
の侍女”イリス”が、ヘラから7色の首輪を与えられて
”虹の女神”となったことからだという。

 昨年は6月下旬であったため、花の見頃を過ぎており
おまけに天気の良い日に出かけたため、心なし花々に
元気がなかった。紫陽花も花菖蒲も雨の日がよく似合う。
優しい雨を受けて、その色もひときわ冴え渡る。

 今年こそは、6月中旬までに雨の日を選んで出かけて
みたい。そして帰りにはあの店で手打ち蕎麦を・・・。

モモ(その2)2006年05月01日 23:37

 スペインの宮廷画家であり、風俗画や宗教画を描いた
有名な画家ゴヤの作品に”わが子を食らうサトウルヌス”
という画がある。サトウルヌスとは、ギリシャ神話に出て
くる土星の守護神であり時間を司る”クロノス神”のこと
である。

 余談ではあるが、あのセイコー社が1960年に手巻き
高級腕時計”キングセイコー・ファースト”のベースモデル
に”クロノス”と命名したも、この由来からである。

 クロノス神の神話は、自分の子供である”時間”を食い
殺すという、人間の奥底に存在する恐ろしい”業”を顕し
た物語で、クロノスはウラノスとガイアという二人の巨神
の間に生まれ、レアと結婚してゼウス・ハデス・ポセイドン
ら多くの子供達をもうける。

 子供達に地位を奪われるという予言を恐れたクロノスは
生まれた子供達を次々と飲み込んでいったが、最終的に
ゼウスに破れ、地獄タルタロスへと幽閉されてしまう。

 ゴヤの描いた”わが子を食らうサトウルヌス”は、己の
宿命に恐れおののきながら、目を見開き自分の子供を
食いちぎろうとする壮絶かつ悲惨な光景を描いている。

 エンデは、この神話をヒントにして”モモ”を書いたので
あろうか。だとすれば人間から時間を奪ってゆく灰色の
男はクロノスであり、その魔の手から人間を救うモモは
全能の神ゼウスということになるのだろうか。

陳さんの中国語教室2006年05月02日 22:31

 先週、発明教室の近藤さんの紹介ということで陳蕭簫
さんという漂亮小姐が訪ねて来られた。陳さんは、中国
大連にある大連外国語大学を卒業され、2002年3月に
来日し現在流通経済大学・社会学部社会学科の修士課
程で勉学に励んでおられる。

 日本語学習にも熱心で、大連外国語大学在学中すで
に日本語検定二級を取得しており、来日後の2004年
には、見事一級に合格されているという。道理でとても
流暢な日本語を使っておられる。

 ご用の向きは、コムハウスの活動にご協力頂けるとの
お申し出で、こちらとしては大歓迎である。生憎、新年度
の中国語教室は来週12日からのスタートで、既に講師
も確定している。

 だが今回の新入生募集の際、中級レベルからの受講
を希望されている方が何名かおられた。また、ここでの
初級講座を修了された方々も沢山おられる。そこで、陳
さんを講師に迎えて中級講座を開こうと思いついた。

 受講生は、いつもの様に”りゅうほうお知らせ版”で
募集する。原稿締め切り前の次回”りゅうほう”は6月
5日発行で、締め切りは5月22日(月)である。

 NHKのTV講座や”NOVA”などでの学習を、途中で
挫折してしまわれた方々には、ぜひお出で頂きたい。
和気藹々と直に触れあうアットホームな教室で、今一度
チャレンジしてみてはいかがでしょうか。受講のお申し
込みは、6月5日(月)午前10時から電話で・・・。