千歳烏山:山女魚2005年08月24日 12:39

 京王線千歳烏山駅の北口に”山女魚”という居酒屋が
ある。改札を出て左側の階段を上がると、商店街に出る。
狭い道路をそのまま北に向かって、ゆっくりと5分ほど
歩くと旧甲州街道にあたる。そこを右に曲がれば左手に
”山女魚”と大書された赤い看板が見える。駅から歩い
て5~6分というところである。

 店はさほど広くはないが、落ち着いたくつろげる雰囲気
の店である。店主はいつも威勢の良いかけ声と人の良さ
が滲み出た笑顔で迎えてくれる。60歳前後の、ちょっと
小太りで、いかにも捻りはちまきがよく似合う。

 私が仲間とここに来る時は、いつも電話で予約する。
繁盛している店なので、予約なしでは入れないことが多
いからだ。人気の理由は店主夫婦の人柄もあるが、何と
いっても”肴”の旨さである。毎朝築地から仕入れて来
る魚介類は新鮮で、堪えられない旨さである。

 ここのお薦めは焼きガニとウニである。身のビッシリ
と詰まったタラバガニを軽く炙って、そのままかぶりつ
く。黄金色のウニは箱のままやってくる。ボリウム満点
である。山女魚のオリジナルは、お通しの皿一杯に盛ら
れたシラスである。丁度良い塩加減で、いくらでも進ん
でしまう。鮪もハマチもアナゴも絶品である。

 しかし、一番の理由は良心的な価格である。日本酒や
ビール、焼酎など思い思いにたらふく飲み、店主にお任
せの”肴一式”を腹一杯食べても、一人あたり三千円を
超えることはめったにない。

 山女魚の料理を堪能しながら、仲間と楽しい会話を弾
ませる。明日への活力は十分となる。暫く行っていない
が、そろそろまた行ってみようか・・・。