中国四大美人2005年08月07日 23:37

 世界の三大美女といえばエジプトの女王”クレオパトラ”
中国玄宗皇帝の妻”楊貴妃”そして日本の平安前期の
女流歌人”小野小町”の名が挙げられている。彼女らに
共通していることは絶世の美女であったことと、いずれも
数奇な運命を辿ったことである。

 一方、中国人にとっては、今も語り継がれている四大
美人といえば”西施・虞美人・貂嬋・楊貴妃”の4人だそう
である。”西施”は春秋時代の越の美女で、臥薪嘗胆の
逸話で有名な、越王句践の仇を討つために呉王夫差へ
と貢がれた、文字通り傾城の美女である。

 続いて登場するのが”虞美人”で、秦の末期に劉邦と
覇を競い合った項羽の愛人である。四面楚歌の中”力、
山を抜き、気、世を蓋う。時に利あらず、騅逝かず。騅逝
かざるを如何すべき。虞や虞、汝を如何せん”と詠った
項羽とともに自害して果てた。

 三番目に登場するのが”貂嬋”である。ご存知三国志
の初期の時代に、瀕死の漢帝国を乗っ取り暴虐の限り
を尽くした、董卓仲穎を殺害するために一役買い、その
後、彼女も董卓を殺した呂布奉先とともに殺害される。

 そして、最後が世界の三大美女に数えられる”楊貴妃”
である。唐の時代、26才の時に時の皇帝玄宗に召され
て貴妃となった。10年後、安禄山の反乱により殺害され
ている。ちなみに、貴妃とは后妃の次にランクされるもの
で4人いる。続いて淑妃・徳妃・賢妃という序列で、それ
ぞれ4人づつだそうである。

 歴史が物語るに、いずれにしても”美女”とは、幸薄い
女性のことのようである。
 ただし、薄幸の女性=美女ではない。