恥を知るべし(その2)2006年06月18日 20:47

 国の命運を左右するような、極めて高いポストに就く
べき要人には、極めて高い見識が必要である。また国
や国民を想う、熱い心も大切であろう。スキル(見識)と
マインド(熱い心)である。

 そしてもう一つ大切な物は”道徳心”である。企業が
高度なスキル(悪知恵)とマインド(社会正義に反した
間違った愛社精神)で犯してしまった犯罪は、雪印や
三菱自動車だけに留まらず、未だに後を絶たない。

 道徳心無きスキルとマインドは、社会にとって大きな
損失である。そんなスキルとマインドであるならば無い
ほうが良い。ましてや、公の立場で国家・国民に奉仕す
べき要人にとって最も肝心なものは”道徳心”であろう。

 この道徳心を”心ある人・心ない人・心卑しき人”の
3つに分類してみる。我々国民が想うに、要人になる
ための必須条件は、当然”心ある人”であって欲しい。

 今回の日銀総裁の所業を見ると、とても”心ある人”の
行いとは言い難い。残念ながら”心卑しき人”の所業と
言わざるを得ない。恥を知り、素直に非を認め、国民に
謝罪し、潔く身を引くことが求められているのだが。

 こんな時、茶の間では必ず将軍さまや黄門さまがご
出馬になり、裁きをつけてくれるのだが。今回の騒動
に、果たして黄門さまのご出馬はあるのだろうか・・・。