大相撲5月場所(その4)2006年05月21日 21:43

 横綱不在の夏場所が大いに盛り上がった。場所を盛り
あげた殊勲者は、白鵬、雅山、把瑠都の三人である。新
大関で初優勝を果たした白鵬は、このまま横綱へと突っ
走る勢いである。既に横綱の朝青龍と対戦しても、十分
互角に渡り合える力を備えている。

 そして白鵬と最後まで優勝を争い、場所を大いに盛り上
げてくれたのが雅山である。彼の信じられないような復活
劇が、主役不在の賜杯の行方を興味在るものにした。

 雅山は昭和52年生まれの28歳で、平成10年7月に
学生横綱から鳴り物入りで初土俵を踏み、以後快進撃を
続け、2年後の平成12年7月場所には大関に昇進すると
いうスピード出世を果たしている。

 大関昇進後は怪我や病気にも見舞われ、それまでの勢
いを失いわずか一年余りであっけなく大関を陥落し、以後
平幕へと下がって幕内を上下していた。先場所小結で10
勝5敗の好成績をあげて、今場所関脇に昇進し14勝1敗
と久々の快進撃を見せた。

 茨城県(水戸市)出身ということで、地元が久々に沸い
たが、残念ながら優勝決定戦で白鵬に敗れてしまった。
それでも来場所の成績次第では、再び大関に返り咲くと
いうことで、来場所へ夢をつないだ。

 もし、これが実現すれば5年ぶりの大関復活劇となり
大相撲史上、極めて希な快挙となる。身体を絞り体調を
整え、ぜひ大関復帰を果たして欲しい。 加油雅山!