「典故300則」その2892013年07月07日 07:55


 物事を支配することを“牛耳る:ぎゅうじる”という。“豚汁”や“狸汁”ではなく、何

故“牛汁”なのか、今日はその疑問に答える。

 典故300則その289:执牛耳 zhi niu er

 春秋時代、諸侯が団結して事にあたる時、最初に一つの儀式を行った。彼らは

牛の耳を切って、手で牛の血を拭い、口のまわりに塗り、これを“歃血:shaxue”

と呼んだ。

 その後、牛の耳を綺麗な飾りの付いた皿に載せ、主宰者はこの事によって諸侯

を掌握し、これこそが“执牛耳”である。

 以来、“执牛耳”は、ある事柄の主宰者を指すようになった。