「典故300則」その722012年11月02日 07:44


 今、私は“Gyao!”の無料動画で中国ドラマ“大秦帝国”を観ている。弱小

国家であった秦が、初めて中国全土を統一した礎となったのは強固な組織

運営と法制度の徹底であった。君主孝公と参謀商鞅の堅い絆があればこそ

成し得たものである。

 いつの世も改革にブレーキをかけるのは既得権益者であり、豪商・貴族の

類である。彼等は甘言を持って権力者に近づき、為政者を惑わす。 甘言を

退け、諫言に耳を傾ける度量を持つ君主は聖君の道を歩み、甘言に溺れる

君主は暴君や暗君と呼ばれるに至る。

 典故300則その72:犯颜 fan yan

 春秋時代、斉の桓公は管仲に役人達の割り振りを任せていた。管仲は建

議した。“弦商は高潔で貪らず、また人情や世事もわきまえており彼は法務

大臣の任にあてることができます。隰朋は儀礼に明るく外務大臣に相応しい。

公子成父は兵士達を纏めることに長けており、国防大臣に適している。”

 管仲は最後に言った。 “犯颜极谏,臣不如东郭牙,请立以为谏臣。治齐,

此五子足已;将欲霸王,夷吾在此。” その意味は “君主の怒りに触れても

敢えて君主を誠心誠意諫めることができる、东郭牙に私は及びません、どう

ぞ彼を参事官に任命して下さい。斉の国を統治するには、この五人の大臣が

いれば十分です。もしも、覇王となりたければ、私管夷吾がいます。”

 “犯颜”とは、敢えて君主の機嫌、或いは先輩の尊厳を損ねることの喩えと

なった。

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