「典故300則」その852012年11月17日 06:59


 今日のテーマは、忠心を持って主君に諫言を続けた男の話。柳下恵(りゅう

かけい)は魯の裁判官になって、三度役につき、三度免職になった硬骨漢。

 典故300則その85:父母之邦 fu mu zhi bang

 春秋時代、柳下惠は魯の国の司法官を務めていたが何度も免職された。人

は言う“あなたはどうして此処を離れないのですか?”柳下惠が言うには君主

に真摯に仕えているならば、どうして罷免されないでいられよう?もし“枉道而

事人,何必去父母之邦”その意味は“仮に正道を守らず別の君主に仕えたと

しても、そんな事をしてまで自分の祖国を捨てることはないでしょう?”

 “父母之邦”は“父母国”、“父母之国” とも言い、自分の生まれた国、これぞ

祖国である。