「典故300則」その192012年09月10日 06:27


 「出藍の誉れ」という故事成語がある。儒学者荀子の言葉「青は藍より出で

て、藍より青し。氷は水これをなして、水より寒し」から生じたもので、師を超え

た偉業を成した弟子を称える言葉である。 では「本色」とは?

 典故300則その19:本色 ben se  

 古書に記す“青は藍から生まれ、深紅は茜より生ずる。本来の姿を超えると

雖も元には戻らず。”その意味は、青の顔料は藍の中から抽出して作り、深紅

の顔料は茜から抽出して出来る、この2種の顔料は藍と茜に峻別され、本来の

姿には戻らない。

“本色”とは、元来もとの色を言い、以来、本職、専門、本来の姿、或いは何の

誤魔化しもない自然体の風格を備える文学を言う。