罪滅ぼしに2017年02月20日 18:47

 

 今日は先週の罪滅ぼしに、カミさんの見たかった「恋妻家宮本」を見てきた。
先週は9時半開演で、観客が僅か7人と寂しかったので、今日は11時半から
のステージにしてみたが、何と我々二人だけの貸し切りであった。

 主演の阿部寛と天海祐希は期待通りの演技を見せてくれたが、思わぬ名優
を発見した。男子生徒役の井上克也君の演技が秀逸だった。

 複雑な家庭(母親の浮気と厳格な祖母との冷戦や祖母の過度な干渉)環境
の弱みを見せまいと、クラスでは陽気に振る舞う男子中学生”ドン”役を見事に
演じていた。今後、大いに活躍する予感がする。

 劇中、離婚の危機を感じている宮本(阿部寛)が、悩んだ末妻(天海祐希)に
言った”正しい者と正しい者がぶつかれば戦争になるが、優しさと優しさがぶつ
かっても争いにはならない。”という言葉が心に残った。

 エンドロールでは従来の字幕だけの退屈なものではなく、背景に出演者全員
が踊りながら”明日があるさ”を歌い継ぐという観客を飽きさせない工夫がされ
ていた。以前に見た”超高速参勤交代”も同じ配慮がされており、エンドロール
を最後まで見る私のような映画ファンには嬉しい配慮である。