「典故300則」その1222012年12月31日 09:46


 その昔、中国では皇帝が幼い頃、皇后や皇太后が玉座の後ろに御簾を垂らし

その中に座って皇帝を補佐した。今では簾の無い垂簾聴政:すいれんちょうせい

が世界中至る処で行われている。勿論我が家でも・・・。

 典故300則その122:解围 jie wei

 谢道韫は晋の王凝之の妻で、彼女はとても聡明で弁が立った。ある時、王凝之

の弟の王献之が知人と論争し、追いつめられてとても狼狽した。 谢道韫は内心

とても気をもんで、すぐに下女を呼び献之に告げ、彼女は献之のために助け船を

出そうとした。

 昔、女性は安易に客の前に顔を出すことが出来なかった。そこで谢道韫は青絹

のカーテンに身を隠し、献之の論を操ると、客はなんと彼女に説き伏せられた。

 “解围”は、今では他人を窮地から助け出すことの喩えとなった。