「典故300則」その1212012年12月30日 10:26


 今日のテーマは“用足し” 、大小便をすることである。 登山用語では男性用の

“キジうち”や、女性用の“お花摘み”などと言うようである。英国では“ネーチャー

コールズミー:自然が我を呼ぶ”などと言うそうだ。では、中国では・・・。

 典故300則その121:解手 jie shou

 言い伝えによると、明の時代、皇帝は嘗て洪洞や临汾などの人民に山東、河南

河北、陕西一帯に移住するよう何度も命令した。人民は喜ばず、いつも途中で逃

げ出した。移民を護送する役人は彼らを縄で繋ぎ隊列を組んで運んだ。そうする

と移民達が大小の用を必要とした時、護送役人に手を縛っていた縄を解いてくれ

るよう求めた。やがて、移民達が用を足したい時“我要解手”と言った。

 ここから、“解手”という言葉は厠に行くことの代名詞となった。