北の映像ミュージアム2012年12月25日 19:48

  ミュージアムの主役35mm映写機

 札幌三日目、JR北海道の車内誌に紹介されていた「北の映像ミュージアム」を

見て来ました。 昨年9月ホテルの一角にオープンした約百平方米の小さな博物

館で、NPO法人が運営している。

 写真は館の最奥部で“我こそは主役なり”と存在感を主張している35mm映写機

で、市内の劇場で20年間に渡って活躍したが閉館の憂き目に会い、スクラップに

なる処を請われて老後をここで過ごしている。

 北海道は戦前から現代まで数多くの映画の舞台となっている。ご存知健さんの

“網走番外地”や、加藤剛の“人間の条件”から最新の吉永小百合の“北のカナリ

ヤたち”まで400本を超える名作を生み出している。

 ここには、映画ファンのバイブルとも言える“キネマ旬報”や“映画の友”、“映画

評論”などの雑誌がビッシリと並んでいる。 また、多くの名画のDVDやビデオが

常備されており、誰でも無料で視聴することができる。

 私は気になってはいたが、まだ見ていなかった森雅之と三船敏郎主演の“白痴”

を見ることにした。ヒロインの妙子役を演ずるのは伝説の美女原節子である。

 この作品は上下2巻からなり、全編見終えるには3時間という長編作品で、待た

せる妻に気兼ねして前編1巻だけで引き上げる事にした。後半はネットで見つけて

見ることにしよう。

 札幌にお越しの節はぜひ足を運ばれることをお薦めする。一見の価値あり。