仏説摩訶般若波羅密多心経(その13)2005年11月15日 20:27

 故説般若波羅密多呪 即説呪日
 こせつはんにゃはらみったしゅ そくせつしゅわつ
 掲諦掲諦 波羅掲諦 波羅僧掲諦
 ぎゃていぎゃてい はらぎゃてい はらそうぎゃてい
 菩提薩婆訶 般若心経
 ぼうじそわか はんにゃしんぎょう

 ”即説呪日”は、すなわち呪(真実の言葉)を説いて
云うの意。

 ”掲諦掲諦”は、梵語の”ガテイガテイ”で、ユリの根
などの皮をむくように”取り除く”という意味。執着を
脱皮して”空”を自覚すること。

 ”波羅掲諦”は、梵語の”パーラガテイ”で、他人の
執着をはぐこと。すなわち他覚(他人に悟らせる)させる
という意味。

 ”波羅僧掲諦”は、梵語の”パーラサンガテイ”で
彼岸(波羅)へ到達(僧掲諦)するという意味。彼岸とは
河の向こう岸、生死の海を渡って到達する理想・悟りの
世界である。ちなみに、こちら側は”此岸”という。

 ”菩提薩婆訶”とは、梵語の”ボージスバーハー”で
ボージは悟り、スバーハーは成就するという意味である。

○.私も悟りの彼岸へ行きついた。人もまた彼岸へ行か
 しめた。凡ての人々を、みな彼岸へ行かしめた。かくて
 我が悟りの道は成就された。
  来たよ来たよ、ほとけの国に、みんなと一緒にほとけ
 の国に。ほとけさま、ありがとう。