「典故300則」その220 ― 2013年04月22日 14:02
中国は92%の漢民族と8%の少数民族からなる。この内、500万人が蒙古
人でかつて清国が支配していた頃は内蒙古と呼ばれ、現在独立国家となって
いる“モンゴル”は外蒙古と呼ばれ、その人口は300万に満たない。
典故300則その220:天骄 tian jiao
漢朝の人々は匈奴を“天の寵児”と呼んだ。 《漢書・匈奴伝》によれば “胡は
天の寵児なり。” 胡とは匈奴族のことである。 “天骄”は“天之骄子”とも言い、
神が寵愛する子孫を指す。
毛沢東の《沁园春・雪》に、この故事を引用した一節がある。 “ある天の寵児
ジンギスカンは、只弓を引き大鷲を射ることを知るばかり。”
今では“天骄”、“天之骄子”は自らを高貴或いは優れた人間と見なす 自惚れ
屋を喩える。
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