そろそろ大人になりなさい2013年04月12日 09:48

      まるまると肥えた将軍さま

 北朝鮮が駄々を捏ねている。幼い子供がおもちゃの鉄砲に飽きたらず、本物が
欲しいと泣き喚き、手当たり次第に物を投げつけている。周りの大人たちは何度
も何度も根気よくお菓子を与えて宥めて来たが、いつまで経っても成長しない隣
家の子供に辟易している。

 これを諫めるべき親戚の叔父さんは、諫めるようなポーズを見せながらその実
周囲の人たちの迷惑を愉しむように傍観している。そもそも叔父さんの家の家訓
である“儒の精神”をもって導くべきであろう。

 孔子が説く“儒の心”、国家を統べる根幹である“兵・食・信”の話をもって“窮す
ればまず兵を捨てよ、次に食を捨てよ、国家を支える最後の力は信である。”と
諭すべきであろうが・・・。

 現在のかの国に於ける餓死者の数は増える一方で、毎日数百数千の餓死者
が出ているという。 1994年には2400万人だった人口が、今では2000万人を切っ
ているとの事で、その減った人口の多くが餓死したものと推測さる。

 食料が不足して体力が無くなって病気にかかり、病気になっても抵抗力がない
為に死んでしまう。 しかも病院に行っても薬が無く、自分で調達して持って行か
ねばならないという。

 墓は増える一方で、新しい墓は掘り起こして、まだ腐っていない死体は食べる
との事である。生まれたばかりの我が子を茹でて食べることも珍しくないという。

 このような惨状に目を閉じ、無知な将軍様を祭り上げた一部の特権階級の者
が自らの既得権益を守るために国民を虐げている姿は、私がこれまで見てきた
かの国の歴史ドラマの随所に出てくる。

 明成皇后、朱蒙、自鳴鼓、善徳女王、淵蓋蘇文、大栄、海神、千秋太后、龍の
涙、王朝の暁、どれも同じ、今も変わらない。