「典故300則」その1802013年03月01日 08:38


 今、中国のネット上では地方官僚の不正を告発する書き込みで溢れている。

そのおかげで免職された者も数多いと言う。尖閣問題を餌に反日感情を煽る

だけでは政府に対する国民の不満を抑えきれなくなっているようだ。 国民の

声を聞いて姿勢を正すことには喝采を送りたいが、高官に対する誹謗中傷の

書き込みは直ちに消去してしまったり、書き込みに厳しい制限を加えるように

改めるなど、本気で国民の声を聞こうというものでは無いことが露見している。

 典故300則その180:敲竹杠 qiao zhu gong

 清朝末期、政府はアヘンの取り締まりを開始した。アヘン商人は太い竹をくり

抜いてアヘンをその中に隠し、船の棹にして検査を逃れた。検査官たちは乗船

して検査する時、無意識に棹をキセルの雁首でたたくとアヘン商は驚いて、急い

で検査官に金を渡した。検査官はそれを察して再び棹を敲くことはしなかった。

 以後、毎回アヘン捜査の時は、検査官はみな棹を敲き、密売人は彼らを金で

黙らせるしかなかった。

 “敲竹杠”は他人の弱みにつけ込み、値を釣り上げたり財物を搾取すること。

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