「典故300則」その1552013年02月02日 20:28


 今日の主人公は悪代官の来俊臣。中国史上唯一の女帝武則天に取り入り

悪の限りを尽くした男である。武則天は彼を重用し、民を顧みず、歴史に残る

悪政を敷き漢代の呂后、清代の西太后と並んで、中国三大悪女として名を残

している。

 典故300則その155:罗织 luo zhi

 来俊臣は唐朝武則天の時代、有名な奸臣で武則天に重用されていた。彼は

当時侍御史で、警務訴訟を司っていた。来俊臣は職権を利用し、多くの冤罪を

でっちあげ、当時彼にいろいろな罪名を着せられ一族皆殺しにされた家は千を

超えていた。来俊臣は数百人のごろつきを集めており、彼らにいいかげんな密

告をさせた。 そればかりでなく来俊臣は同じ仲間である朱南山などに、でっち

あげの密告書を編纂させ、裏面にはなんといかに冤罪をでっちあげるかを罪名

の捏造やひとつひとつ誣告する方法の説明が書かれていた。

 その後、“罗织:鳥網を編む”は無実の人を陥れる虚構の罪名の喩えとなった。

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