「典故300則」その154 ― 2013年02月01日 18:38
今日は“頭巾”の話。我々日本人に馴染んでいるのは鞍馬天狗の“黒頭巾”、
颯爽と馬に跨り正義の鉄槌を下しに駆けつける姿が目に浮かぶ。中国の“緑
の頭巾”にはどんな意味があるのだろうか。
典故300則その154:绿帽子 lu mao zi
昔、緑の頭巾は賎民の服飾であった。ある県令は罪人に対して体罰をせず
罰として緑の頭巾を被せた。元朝の時も明朝の時代も、いずれも遊郭の男は
緑の頭巾を被る決まりがあり、彼らの社会的地位の低さを表した。
その後、妻子がありながら情婦をもつ男を“戴绿头巾”と呼んだ。だんだんと
“绿头巾”が変化して“绿帽子”となった。
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