「典故300則」その1452013年01月23日 08:38


 今日のテーマは“禅の心”、「不立文字、教外別伝、直指人心、見性成仏」即ち

教典の言葉から離れて、ひたすら坐禅することによって釈迦の悟りを直接体験

することだそうである。

 典故300則その145:口头禅 kou tou chan

 禅の心は“不立文字,直指人心”であり“悟り”を提唱し、よって“开口即错,用

心即乖”と考えた。傍流の禅宗の僧は他愛もない出任せな説法ばかりで何も実

行せず、“口头禅”と言われた。

 以来、“口头禅”はいつもの台詞(口癖)を指すようになった。

 この故事は宋朝の王懋の作《野客丛书》の巻末に“平生不学口头禅,脚踏实

地性虚天”の詩に出ている。