「典故300則」その128 ― 2013年01月06日 09:11
美人を形容する言葉に、“立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花。”とい
うのがあるが、これには “寝ている姿は蓮の花。”という続きがある。
站着是芍药花,坐着是牡丹花,走着是百合花,睡着是睡莲花。
典故300則その128:金莲 jin lian
南朝齐废帝の东昏侯萧は贅沢三昧な暮らしで、その国は混乱していた。 彼は
潘という名の妻妾を寵愛しており、わざわざ彼女の為に三つの宮殿を建て、宮殿
の壁を金玉で飾り付けた。
そればかりでなく、东昏侯は人に命じ金を彫って蓮の花を形取り地面に貼り付け、
潘妃に毎日蓮の花の上を歩かせた。 潘妃の足はとても小さくて、歩く姿はとても
しなやかであった。东昏侯は言った。これこそ“歩く蓮の花”である。
以来、人々は“金莲”を美人の小足のことを言い、“莲步”を美しく、しなやかに歩
く姿を形容するようになった。
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