上海紀行その1.不一般!(ぶーいーばん!)2010年10月24日 23:23

公安の先導に従い整然と入場する入場者

 先月11日、雨の上海を楽しんで来ました。まずは中国が総力を上
げて開催している上海万博へ、会場では中国人のパワーに圧倒され
ました。土曜日ということもあって48万人を超える人出があり、8時頃
から並んだ我々は遙か後方に位置しました。前方には5時から開場
を待っているという夥しい数の中国人、長時間の立ち続けにもかかわ
らず一向に疲れを見せない(大声で話し続けている)彼らのパワーに
気圧されました。

 さらに驚いたのは、9時からの受付がスタートすると列を無視した割
り込みのオバサン達が続々と現れたことです。S字に並んでいる長蛇
の列を、躊躇うことなく柵を乗り越えて直進して来る彼女らの傍若無人
なる振る舞いを、ただただ呆然と見送るばかりでした。

 上海万博の国家的目標は、大阪万博が記録した万博史上最大と言
われる入場者数6,400万人を超えることにあると言われています。目標
7,000万人!この目標を超えるため、中国政府は各地に動員をかけ地
域別に入場割当を決めているようです。赤や青、黄色など地域別に揃
いのキャップやベストを着用した、老若男女が入り交じった団体が次々
と入場していました。入場者のほとんどは中国人であり、パビリオン関
係者以外、外国人とおぼしき客は、あまり見受けられませんでした。

 入場者の比較的少ないパビリオンでは、例の如く列を無視した割り
込み者が横行するばかりか、身障者用の入場口から潜り込もうとする
不届き者達が警備員と揉み合っている光景を、あちこちで見かけまし
た。さすがに中国館やインド館などの超人気館では公安が出動し、列
を乱さぬよう先導し、整然と入場していました。

 開場の広さは2,500万㎡、なんと東京ドーム(約47,000㎡)の500倍
以上もあります。この広大なエリアの真ん中に、中国館と中国地域館
(中国国内の地域別展示館)を配し、両端にアメリカ館(最西端)と日本
館(最東端)を配置するという地割には、中国政府からのメッセージが
感じられました。因みに大本営発表によれば、本日午前予定通り目標
とした7,000万人を突破したそうです。(以下次回)